JA都市部会でお話しました

JAの今年度支店部会総会で、総会終了後の研修会でお話しました。
テーマは、「相続相談から学ぶ賢い相続対策」です。
この支店は都市型JAで、農業中心の地域というより都市化された地域です。
出席された組合員の多くは、当然相続対策を研究していらっしゃいます。中には、顧問税理士が対策していらっしゃる方も出席されていたと思います。また、ハウスメーカーや不動産会社のセールスで、相続税対策として賃貸アパートや流通店舗の事業をされている方も多くいらっしゃたと思います。
相続相談の経験からしますと、農業から不動産事業に転換された方の中には、節税対策中心に相続対策を考えている方が多くいらっしゃるのをよく見受けます。
争族対策や資金準備対策を含めた総合的な相続対策をされている方が少なく、相続発生後相続争いとなるケースを時々見ます。
また、不動産事業をされている方の中には、節税だけを目的にして、ハウスメーカーのセールスのいいなりに事業をスタートされる方もいらっしゃいます。賃貸アパート事業は事業なのです。アパートを建設して完了ではないのです。建設が事業のスタートなのです。マーケットや事業計画などをよく見極めて建設することが肝要だと思います。
今回の研修会での質問は、時間がオーバーするほどたくさんありました。それだけ相続に対して関心があるのだと実感しました。