親なきあと3

知的障害を持つ子どもの親御さんから「子どもの将来の生活のためにいくらくらい残しておかなければならないですか?」という質問をよくあります。

しかしそれは一言で回答することはできません。本人の障害の状況、在宅か施設入所か、本人の就労の状況、障害年金受給状況、成年後見人の有無、きょうだいなどの家族からの支援状況、などひとそれぞれです。

そこでまずしなければならないのが、本人や親御さんを含めた家族の現状把握です。収入がいくらか、支出はどうか。そして貯蓄はどれくらいあるか。これらを洗い出して、分析してみることです。

それができたら本人や親御さんを含めた家族のこれからの生活設計。

親御さんとしては、何かわからないが心配・不安が頭から離れない。現状を把握し将来設計を立てれば漠然とした心配・不安の目に見えてきて、そして具体的な解決策を立てることができるのです。