死亡事務委任契約

近年“おひとり様の終活”が話題になっています。ご本人の心配のひとつに「自分が亡くなった時、誰が葬儀や埋葬をしてくれるのか」「自分が亡くなった時、入院費など支払い手続きはどうなるのか」など亡くなった後の手続きについてです。家族がいれば家族が行ってくれますが、身内がいない方にとってはどうすればいいか心配になります。

その心配を解決してくれる方法のひとつに「死後事務委任契約」があります。亡くなった時に、市役所等への諸届や葬儀・埋葬に関すること、残債務の弁済、残債権の受領などの事務を委任者が受任者に委任する契約です。一般的には公証役場で公正証書を作成して契約します。

私が受任者となっている“おひとり様”の「死後事務委任契約」は、きょうだいが遠方に居住しており、また高齢ということもあり相談があったもので、内容は、葬儀は直葬とし、埋葬は関西の教会にするというものです。

本人はこの契約で心配が解消され、元気に安心した生活を過ごしています。

なお、「死後事務委任契約」と同時に、「任意後見契約」や「遺言書作成」される方が多いです。