遺言1

「遺言」と聞いて“縁起悪い”と言う人がいます。それは、“遺書”です。また“まだ死なないから大丈夫”“我が家は争わないから大丈夫”などと言う人もいます。人の命はわかりません。残していく家族のために自分の考えや思いを遺していくことが大切です。

一方、「遺言」を作成しようと思ってもなかなか難しいと感じている方も多いと思います。民法第960条には「遺言は、この法律に定める方式に従わなければ、することができない。」と書かれていますからなお難しく感じます。

しかし、まず自分の考えや思いを書き出してみればいいのです。そして、その考えや思いを実行するためにどうすればいいかを考えればいいのです。

たとえば、“長年連れ添った配偶者に自分がいなくなった時安心して生活できるために自宅や預貯金を遺していく”とか“障害を持った子供が将来経済的な不安を持たないために預貯金を遺していく”、また“自分は学生時代家からの仕送りがなかったために苦労したので、経済的に恵まれない学生の支援をしたいので奨学基金に寄付をしたい”など。(つづく)